【書評】『エッセンシャル思考』│より少なく、しかしより良く




今回はビジネスマン必読の一冊、『エッセンシャル思考』についてご紹介していきたいと思います。

『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』グレッグ・マキューン

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

こんな人におすすめ
  • 仕事を断るのが苦手な人
  • 働きすぎて疲れている人
  • 忙しすぎて日々の生活に余裕がない人
  • 思考停止でイエスマンになっている人
  • 相手の機嫌を損ねないために依頼を引き受けてしまう人

本書では「少ない労力で良い成果を出すためにはどうすれば良いか」について言及されており、結論は「より少なく、しかしより良く」。

正しい事に力を注ぐために、それ以外の本質から逸れたことに関しては積極的に切り捨てて、重要なことだけに集中しましょう。

大まかに言うと、このような内容が書かれております。

1. エッセンシャル思考とは?

Photo by Jeremy Bishop on Unsplash

「今、自分は正しいことに力を注いでいるか?」と絶えず問いつづけるのが、エッセンシャル思考の生き方である。

エッセンシャル思考の人は、流されない。たくさんの瑣末なものごとのなかから、少数の本質的なことだけを選びとる。不要なものはすべて捨て、歩みを妨げるものもすべて取り除いていく。

要するにエッセンシャル思考とは、自分の力を最大限の成果につなげるためのシステマチックな方法である。やるべきことを正確に選び、それをスムーズにやりとげるための効果的なしくみなのだ。

「全部手に入れよう、全部ちゃんとやろう」と考えているうちに、知らず知らずに何が本当に重要なのかの本質を見失ってしまいます。

本質を見失わないように自分の重要な目標を見定め、力を注ぐべきポイントを明確にする思考法が「エッセンシャル思考」です。

2.  エッセンシャル思考で成果を上げるための3つの技術

口では簡単に言っても、実際に実行する事が難しいのがエッセンシャル思考です。

具体的にどのようなプロセスを踏めばいいのか、3つの技術が紹介されております。

エッセンシャル思考【3つの技術】
  1. 見極める技術
  2. 捨てる技術
  3. しくみ化の技術

3. 見極める技術

「見極める技術」の中で私が特に大切だと感じた4点をご紹介します。

見極める技術
  • 集中せざるを得ない状況を自ら作り、ゆっくり考える時間をつくる
  • 情報の本質をつかみ取る
  • 遊ぶこと自体が本質的な行動だと理解する
  • 厳しい基準で決めて重要なものを見極める

それぞれ解説していきます。

集中せざるを得ない状況を自ら作り、ゆっくり考える時間をつくる

忙しい生活を送っていると、自分を見つめ直してゆっくり考える時間を確保することは難しいです。

自分だけでいられる時間や場所を確保して、だれにも邪魔されない環境を自ら作ってみましょう。

情報の本質をつかみ取る

情報の本質をつかみ取るために私が特に大切な要素だと感じた点は下記の2点です。

知識をつけること

情報の本質をつかむためには、その情報についての知識を事前に深めておいて、「一見無関係だと思われる分野とのつながりを知識で結びつける」。

✔ 問題を明確にすること

情報の本質をつかむためには、「何の問題について考えているか」を常に明確にしておく。

遊ぶこと自体が本質的な行動だと理解する

遊ぶことも大切な理由を本書では3つ紹介しています。

遊びが大切な理由
  • 遊びはあらゆる選択肢を広げてくれる
  • 遊びはストレスを軽減してくれる
  • 遊びは脳の高度な機能を活性化する

個人的には子どもの頃のように、何も考えずにただ好きな事だけで遊ぶことにはあまり意味はなく「遊びと仕事の関係性」について思考しつつ、遊びを深くまでつきつめることによって、本質的になると感じています。

睡眠は自分自身という資産を守る行為

忙しいと疎かにしてしまう睡眠ですが、睡眠の優先順位は高くなければいけません。

なぜなら、睡眠は体を休めるだけではなく「脳の機能をリフレッシュさせる」という役割もあるからです。

自分自身という資産を守るために睡眠が大切だという意識をもっと定着させましょう。

厳しい基準で決めて重要なものを見極める

90点ルールというかなり厳しめのルールが紹介されています。

90点ルール

最重要基準をひとつ用意し、その基準に従って選択肢を100点満点で評価する。

ただし90点未満の点数はすべて0点と同じ。

厳しい基準を設けることによって中途半端な選択肢をすべて切り捨てることができるやり方です。

4.  捨てる技術

Photo by Caleb George on Unsplash

「絶対やるべきこと」を決めるのは、エッセンシャル思考の第一歩だ。

それができたら、次は「やらなくてもいいこと」をきっぱりと捨てなければならない。

捨てるためのマインド

「もし今これを持っていなかったとしたら、お金を出して買うか?」を考える。

買う必要はないと決断できたら、それは不要なものです。

仕事や生活に照らし合わせて考えます。

「もしこの仕事の案件がなかったとしたら、こちらからその仕事を引き受けに行くか?」

チャンスと感じて仕事を引き受けたいと感じるか?

もし仕事を引き受けたいと感じるようであれば、それは「捨てるべき」ではありません。

目的を「完全に明確」にする

目的は「かなり」明確ではなく、「完全に」明確にすべきです。

仕事において目的が明確ではない場合は、下記の2つの危険性があると指摘しています。

✔ リスク① 上司の歓心を買うことが目的になってしまう

自らの目的が明確でないということは、ゴールが定まっていないということです。

どのように努力すればゴールに辿り着けるかが分からないため、「上司の歓心を買う」ことによって他者との差別化を図ろうとします。

言うまでもなく、上司の歓心を買っても時間とエネルギーを無駄にするだけですので、非常に生産性の低い行動と言えるでしょう。

✔ リスク② 目先の利益のために行動してしまう

明確な方向性が見えないと、目先の利益のみにフォーカスして行動してしまいます。

当たり前のことですが、本質的なゴールに辿り着くためにはそもそも目的を明確にして、本質的なゴールをきちんと設定する必要があります。

本質目標を決める

本質目標のステートメントは、美しくなくていい。形よりも中身が大事だ。

細かい言いまわしを考える暇があったら、もっと本質的な問いを立てよう。

「たったひとつのことしかできないとしたら、何をするか?」

本質目標を達成できたことを判定できる「達成判定の基準」を決めることも大切です。

本当に明確な目的や目標を設定することができれば、本質から外れたものごとを断固として切り捨てることができるようになります。

5. しくみ化の技術

何かをやりとげるには、2種類のアプローチがある。

非エッセンシャル思考の人は、努力と根性でやりとげようとする。

だがエッセンシャル思考の人は、なるべく努力や根性がいらないように、自動的にうまくいくしくみをつくる。

つまりその「しくみ」を作ることによって、より自然に本質を見極め、不要なものを捨て、本質目標に向けて行動できるようになります。

「しくみ化」とは言わば「習慣化」のことであり、本質的な行動を無意識化することで、それらを妨害するあらゆる誘惑に打ち勝つことができます。

習慣には下記の3つの要素があります。

習慣の3つの要素
  • トリガー
  • 行動
  • 報酬

悪い習慣を良い習慣に変える

トリガーとは行動を自動的に呼び犯すためのきっかけのことです。

トリガーの後には行動が続き、最後に報酬があります。

これらの3つの要素が繰り返されることによって「習慣化」されます。

要は、不必要な行為が習慣化されている場合は、その行為のトリガーを理解して、正しい行為にすり替えればいいのです。

まずは行動のトリガーが何かを自ら理解しましょう。

行為のすり替え

不必要な行為:寝る前にスマホで意味もなくSNSをチェックする

トリガー:寝る前に布団の中で何かを見たくなる。

すり替え:布団に入ったら、スマホの代わりに読書をすればいい(行動のすり替え)

初めは違和感がありますが、行動を繰り返せばトリガーと行動が結びついてきます。

なるべくストレスなく自然に正しい行動を起こせるように、しくみ化・習慣化を意識してみましょう。

6. 【補足】サラリーマンは徐々に慣らしていきましょう

Photo by Nareeta Martin on Unsplash

「本当に重要だと思うもの以外は切り捨てましょう」

頭では理解はしていても、正直のところ行動に移すのはなかなか難しく感じます。

特にサラリーマンが上司の仕事を断るのは、なかなか至難の業ですよね。

いきなりこの思考法を100%取り入れるのではなく、徐々に慣らしていくことが成功の秘訣ではないかと思います。

重要ではない仕事を次々と切り捨てていっては、今の社会では最悪こちらが切り捨てられてしまうかもしれません。

「しっかりと断れることができるキャラクター」を徐々に確立していきましょう。

一度断ってしまえば、案外慣れるものです。

7. 『エッセンシャル思考』まとめ

✅まとめ
  • 力を注ぐべきポイントを明確にする思考法が「エッセンシャル思考」
  • 捨てるべきかを見極めるためには情報の本質をつかみ取る
  • 「もし今これを持っていなかったとしたら、お金を出して買うか?」を考える。
  • 目的は「かなり」明確ではなく「完全に」明確にする
  • 本質的な行動を無意識にできるように、習慣化させましょう。

日々頑張ってはいるけれど、どこに向かっているか分からない人にはおすすめしたい1冊です。

本質から逸れた上司からの仕事を断れずにいましたが、私はこの本を読んだことによって恐れずにNOと言えるようになりました。

エッセンシャル思考が「何が重要なのか?」について真剣に考えるきっかけを与えてくれたからです。

間違いなくおすすめできる一冊です。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする




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