【書評】『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』|ドラマチックな本能を理解する




悩む人
  • 世界を偏りなく、正しく知りたい
  • 自分の殻に閉じこもるよりも、正しくありたいと思う
  • 感情的な考え方をやめ、論理的な考え方を身に付けたい

このような方にオススメしたい1冊はこちらです。

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』は世界を正しくみるための一冊

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本書にあったクイズの一つです。

質問:世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?

  • A:2倍になった
  • B:あまり変わっていない
  • C:半分になった

答えは【C:半分になった】です。

複雑な問題でもひっかけ問題でもないにも関わらず、世間の正答率は平均でわずか7%。

世の中では正確な情報が伝わっていないのが分かります。

それではなぜ、これほどの初歩的な問題を間違えてしまうのでしょうか?

それはドラマチックな本能と、ドラマチックすぎる世界の見方のせいである、と本書は記しています。

みなさんはこのように考えていませんか?

世界は段々悪い方向に進んでいる。

戦争はいつ起こるかわからないし、暴力、自然災害、人災は絶えず、ますます物騒な世の中になっている。

また貧富の差も広がり、天然資材ももうすぐ尽きてしまう。

これがまさに「ドラマチックすぎる世界の見方」である。

実際、世界の大部分は中間所得層に属しているし、女の子も学校に行ける。

子供はワクチンを接種できるし、世界は時間とともに良くなっている。

そして「ドラマチックすぎる世界の見方」を変化させるのは簡単なことではありません。

なぜなら、その原因は脳の機能にありからです。

本書では、データによってドラマチックな見方を否定し、事実に基づく世界の見方を身に付けることにより、ドラマチックすぎる話を認識する力、ドラマチックな本能を抑える力を学ぶことが出来ます。

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』著者紹介

Photo by Dollar Gill on Unsplash
ハンス・ロスリング
  • ウプサラ大学で統計学を、インドのバンガロールにある聖ヨハネ医科大学で公衆衛生を学んだあと、1976年に医師になる
  • モザンビークのナカラで地域担当の医師として働き、それまで知られなかった神経が麻痺する病気(コンゾ)を発見した
  • コンゾの調査と研究によって、1986年にウプサラ大学から博士号を取得
  • 2005年、息子のオーラと妻のアンナと共にギャップマインダー財団を設立
  • 財団の使命は「とんでもない知識不足と闘い、誰でも理解できるような事実に基づく世界の見方を広めること」
  • 金融機関、事業会社、非政府組織で講演を行う
  • 10回のTEDトークは延べ3500万回再生されている
  • 世界保健機関、ユニセフ、いくつかの国際援助機関のアドバイザーを務め、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げた

オーラ・ロスリング
  • ギャップマインダー財団の共同創立者
  • ギャップマインダーのチンパンジークイズを開発し、知識不足を体系的に測定するプロジェクトやその認証プロセスを開発した
  • ハンスが行うTEDトークや講演の資料を作成する
  • 2016年にナイラス国際統合開発賞を受賞
  • 2017年にレジメ・スーパーコミュニケーター賞と、金の卵賞を受賞
アンナ・ロスリング・ロンランド
  • ギャップマインダーの共同創立者であり、バイス・プレジデントを務めている
  • 講演者であり、ギャップマインダーの利用者担当リーダーでもある
  • 2017年にレジメ・スーパーコミュニケーター賞と、金の卵賞を受賞
  • ファスト・カンパニー誌の世界を変えるアイデア賞を受賞

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』著書情報

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『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』著書情報
  • 書籍名:FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
  • 著者名:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド
  • 訳者:上杉周作、関美和
  • 発行:日経BP社
  • 発行日:2019年3月27日(第1版第9刷発行)

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』の学びと要約

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世界を歪ませる10の本能

なぜ世界を正しくみることができないのでしょうか?

その理由はドラマチックな10種類の本能に起因すると本書では述べられています。

  1. 分断本能
  2. ネガティブ本能
  3. 直線本能
  4. 恐怖本能
  5. 過大視本能
  6. パターン化本能
  7. 宿命本能
  8. 単純化本能
  9. 犯人捜し本能
  10. 焦り本能

【分断本能】世界は分断されているのか?

第一の本能「分断本能」について、要約します。

分断本能とは「世界は分断されている」という思い込みのことです。

人間には様々な人や物事を2つのグループに分けて考える本能があり、2つのグループには決して埋まることのない溝があります。

世界を「金持ちグループ」と「貧乏グループ」に分断されているという勘違いも分断本能のせいです。

ファクトフルネスではデータで示します。

1965年のそれぞれの国ごとの女性ひとりあたりの子供の数と乳幼児生存率を示すチャートでは、「途上国」と「先進国」でそれぞれの国を囲んでみると、ほとんどの国々が「途上国」と「先進国」のどちらかの枠におさまりました。

2つの枠にあいだには明らかな分断があり、その隙間には小国15カ国のみ、世界人口の約2%しかありませんでした。

しかしながら、より現在の世界を正しく表しているのは、2017年のチャートです。

このチャートで、世界の姿が一変しているのが分かります。

  • 世界の全人口の85%は、以前「先進国」とされていた枠の中に入っている
  • 残りの15%のほとんどは2つの枠の間にいる
  • 「途上国」と名付けられた枠内にいるのは、たったの13カ国(全人口の6%)

現在、世界のほとんどの人間は中間にいるはずなのに、「先進国」と「発展途上国」、「豊かな国」と「貧しい国」というありもしない分断をイメージするわたしたちの頭の中は、とっくの昔に時代遅れになっているのです。

ファクトフルネスを実践する【アクションプラン】

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本書から学びを得た、情報に振り回されずに世界を正しくみるためのアクションプランです。

  • 自分にはドラマチックな10の本能があることを自覚する
  • 本能に訴えかけようとするメディアの意図を見抜けるようにする
  • 世界は変わり続けていることを理解し、常に情報をアップデートする

普段からこれらを意識して、データを基に世界を正しく見る習慣を身に付けていきたいものです。

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』書評 まとめ

  • 世の中では正確な情報が伝わっていないのはドラマチックにモノゴトをみる本能のせい
  • 「ドラマチックすぎる世界の見方」は10種類の本能が原因
  • 本書では、データ・事実に基づく世界の正確な見方を知ることが出来る
  • またドラマチックすぎる話を認識する力、本能を抑える力も学ぶことが出来る

正確なデータ、有意義な情報により価値観を変えられる貴重な一冊でした!




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