【書評】『1分で話せ』|相手を動かす話し方




話し下手な人
  • 上司に報告したり相談したりするのが苦手
  • ロジカルな話し方ができない
  • プレゼンが苦手

本記事はこのような悩みを持った方に向けて書いております。

本日紹介する1冊はこちら。

『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』|伊藤羊一

1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術

この本はかつてソフトバンクアカデミアに所属し、孫正義氏へプレゼンをし続けて、国内CEOコースで年間一位の経歴を持った伊藤羊一さんが書いた「伝えるための根本」を学べるノウハウ本です。

伊藤羊一さん
  • ヤフー株式会社 コーポレートエバンジェリストYahoo!アカデミア学長
  • 株式会社ウェイウェイ代表取締役
  • 東京大学経済学部卒
  • かつてソフトバンクアカデミアに所属
  • 孫正義氏へプレゼンをし続けて、国内CEOコースで年間一位
  • グロービズ経営大学院客員教授としてリーダーシップの教壇に立つ
  • 多くの大手企業やスタートアップ育成プログラムのメンター・アドバイザーを務める

ソフトバンクアカデミアとは、孫正義氏の後継者を見出し、育てる学校のことです。

本書は著者の伊藤さんが伝える力を世界一簡単に習得できることを目指して書いた本です。

伊藤さんが現場でやり続けたプレゼン稽古で得られた知見が全て盛り込まれています。

『1分で話せ』を読むメリット
  • こんなことで伝わり方が変わるんだと、実感できる
  • 「で、つまりどういうこと?」と言われなくなる
  • 伝え方・話し方の「型」が分かる

『1分で話せ』の学びと要約

Photo by Product School on Unsplash

「伝える」ための基本スタンス

「相手のイメージ」を具体的に掴む

「伝える」という行為には相手に理解してもらい、賛成してもらい、動いてもらうという目標があります。

「相手が誰か」をイメージすることが大前提となります。

具体的なイメージ
  • 相手がどのような立場にいるのか
  • 相手はどのようなことに興味があるのか
  • 相手はどのようなことを求めているのか
  • 相手は専門的な要素についてどのくらい理解できるか
  • 何をどのような風に言うとネガティブな反応をするのか

相手をイメージできなければ、反応を想像しながら準備をすることができません。

「伝える」ためには準備が必要不可欠です。

まずは、「相手のイメージ」をなるべく具体的に掴めるようにします。

ゴールを明確にする

「伝えること」のゴールが何かを明確にします。

【例】「伝えること」のゴール
  • 聞き手の賛成・反対に関わらず、何かの意見を表明してくれればいいのか
  • 聞き手が賛成してくれたらいいのか
  • 聞き手に動いてもらう必要があるのか

大事なことは「相手がどこまでやればいいのか」を明らかにすることです。

すべてのプレゼンは、ゴールを達成するためにあります。

聞き手のことを考え、聞き手をどういう状態にもっていきたいかを見定めてから、それを実行するために何をすればいいか、何を伝えればいいのかを逆算で考えていくのです。

相手に「理解してもらう」ことをゴールにすべきではありません。

理解した上で、相手にどのような行動を起こしてもらいたいかを事前に考えなくてはいけません。

なぜ「相手に伝える」という行為をするのか?

それは伝える相手を自分の望むゴールまで動いてほしいからです。

何も考えずにプレゼンをして、相手に理解してもらうレベルに留まっていては無意味です。

相手に動いてもらうために最善の工夫をしなければなりません。

ピラミッドストラクチャーで話し方を整理する

本書で紹介されている話し方のロジックはピラミッドストラクチャーです。

「ピラミッドストラクチャー」とは結論を一番上にして、根拠をその下に並べたものです。

根拠は複数あることが多いので、三角形つまりピラミッドのような形となります。

参考:『1分で話せ│ピラミッドは3段で|No.775』

ピラミッドストラクチャーで結論と根拠を整理することによって、論理的に話すことを可能にします。

ピラミッドのてっぺんである「結論」が欠けており、根拠のみを並べると、

で? つまり何が言いたいの?

となります。

「これが結論です」「理由はAでBでCだからです」

基本形はこれだけでOK。シンプルでいいのです。

根拠は3つ用意する

結論には「根拠」が無ければ説得力に欠け、聞き手を納得させることはできません。

根拠を1つだけではなく、3つ用意しましょう。

根拠はなぜ3つ?
  • 根拠が1つだと説得力が弱い
  • 1つの根拠が論破・反対されたら終わり
  • 私たちは3次元の世界に生きている
  • 「縦・横・高さ」など「3軸」をイメージしやすい
話し方の例

「私の主張は○○です」

   ↓

「理由は3点あります」

   ↓

「1点目は○○、2点目は○○、3点目は○○です」

ピラミッドは3段で作る

「たとえば~」と例をあげることによって、聞き手のイメージを働かせてより根拠が際立ちます。

「結論」→「根拠」→「たとえば」

2段目で根拠をあげて、3段目でそれぞれの根拠の実例を挙げます。

最後にピラミッドの全ての線において、「~だから、~である」と読んでみて、意味が通じるかどうかチェックすることも大切です。

意味が通じなかったらロジカルではありませんので、見直しが必要です。

3段のピラミッドストラクチャーを意識すれば、他の人よりも説得力のあるストーリーを作成することができます。

話が伝わらなくなる余計な行動

聞き手は必要最低限の情報しか求めていません。

必要以上に説明が長かったり余計な要素が多いと、理解してもらえなくなります。

必要ない要素
  • プロセスを話す
  • 相手に気を遣いすぎる
  • 笑いを入れる

つい話してしまいがちですが「自分が頑張ったこと」を話す必要はありません。

相手が聞きたいことではありませんので、プロセスは削りましょう。

また、余計な気を遣いすぎてロジックが崩壊した回りくどい言い方や、何が言いたいのかが分からなくなってしまうケースもあります。

聞き手は話し手のロジックを聞きにきています。

静かだからと我慢できずに笑いを入れようとするのも要注意です。

『1分で話せ』の中で個人的におすすめしたいアクションプラン

Photo by Austin Distel on Unsplash

「リトル・ホンダ」をつくる

サッカーの本田圭祐選手が、2014年にACミランに移籍する際の記者会見で、

「心の中のリトル・ホンダに聞きました。そうしたら『ミランでプレーしたい』と答えた。 それが決断した理由です」

と話しました。

「リトル・ホンダ」とは「客観の自分」のことです。

「自分が相手に伝えたい」という主観の視点だけでは、聞き手の気持ちを理解できず、結果相手に上手く伝えることができません。

「伝えること」で大事なのは、話している自分と聞き手を俯瞰で見る、つまりリトル・ホンダのような客観視できるもう一人の自分を持つことです。

アクションプラン→実際に「相手の席」に座る

実際のアクションプランとしては、「実際に相手の席に座ってみる」というものです。

アクションプラン
  1. 聞き手の席に座り、聞き手の視点で話し手(あとで自分が立つ場所)を見つめる
  2. 聞き手はどんな気持ちで見て、どう感じ、どう話されると良いと感じ、どう話されると聞く気を失うのかをイメージする
  3. 話し手の場所に戻り、先ほどイメージした自分の姿を念頭にリハーサルをする
  4. 「伝えている自分」が先ほど聞き手の席で想像した自分の姿になっているかチェックする

『1分で話せ』を読んで感じたこと

Photo by Drew Beamer on Unsplash

人に伝える上で一番大切なことは、「いかに相手の立場で話すことができるか?」だと感じました。

相手の求めているもの、相手が嫌がるもの、相手を理解できればできるほど、自分が事前に準備できる要素や選択肢が増えます。

要は、相手を十分すぎるぐらい理解して、動いてもらうために自分のやるべきことを全てやることがプレゼンの成功の秘訣かなぁと感じました。

『1分で話せ』まとめ

✅まとめ
  • 相手のイメージ」をなるべく具体的に掴む
  • 相手に「理解してもらう」ことをゴールにすべきではない
  • 理解した上で、相手にどのような行動を起こしてもらいたいかを考える
  • 3段のピラミッドストラクチャーを意識してロジカルに話す
  • リトル・ホンダを意識して話す

簡潔に分かりやすく伝える際に使える、とても勉強になる一冊でした。

ぜひ本書を手に取ってみて「相手を動かす話し方」を身に付けましょう。

1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術




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